生活不活発病とは、被災によるトイレ、寝床、食事、衛生環境などの物理的環境の悪化や、周囲への遠慮や気兼ね、社会活動への参加の機会が減少し「何もすることがない」という状態が長期間つづき、心身の活力が低下した状態を指します。
特に避難所では、料理や掃除、洗濯、ゴミ出し、通勤・通学、地域行事やサークル活動への参加など、日常生活で当たり前のように行っていたことが、集団生活や慣れない環境の中で、自由にできなくなるという傾向があります。
また、避難者による主体的な活動を応援し尊重するために、必要な物品を揃えたり、調理室等を開放したり、みんなで役割分担を相談できる場を整えるコーディネーターも不足しています。
このような状況を改善するために、有識者や専門職による調査や、ボランティアやNPOが生活支援プログラムを実施するケースも多く見られます。